黄えんどう豆とは

知りたい、
黄えんどう豆のこと。

日本ではまだまだ認知度の低い「黄えんどう豆」ですが、北欧やロシアでは古くから愛されてきた食材。食物繊維や植物性たんぱく質が豊富なのに、脂質は少なく、まさに“おいしくて健康になれる”優秀な存在。ここでは、そんな「黄えんどう豆」について紐解きます。

世界で愛される理由

北欧、ロシア、インド、中国など、世界各地で普段から食べられてきた「黄えんどう豆」。
日本では聞き慣れない食材名ですが、海外では「ヘルシーで栄養価の高い食材」として古くからポピュラーな存在です。食物繊維や植物性たんぱく質が豊富で、小麦(強力粉)や精白米よりも糖質が低いことが愛される理由のひとつ。

そんな「黄えんどう豆」は、スウェーデンでは煮込み料理として伝統的なスープ「アートソッパ」として人気。ギリシャではピューレ状にした「ファヴァ」、インドでは肉を使わない「ダルカレー」として用いられ、中国ではなんと伝統的な羊羹「豌豆黄(ワンドウホアン)」として愛されています。このように、さまざまな料理にアレンジが効くところも優秀なところ。

ここがすごい!黄えんどう豆の栄養価

大豆、小豆、レンズ豆、ヒヨコ豆、青えんどう豆など、豆にもさまざまな種類がありますが、黄えんどう豆には、大豆のような遺伝子組み換え作物が存在しないのが特徴。大豆よりも脂質が少なく、品質劣化の原因となる酸化が起きにくいというメリットもあります。鉄、亜鉛、カリウムなどのミネラルやフィトケミカルの1種であるポリフェノールも豊富で、栄養面でも優れた食材。また、小麦(強力粉)や精白米と比べて黄えんどう豆は、低糖質なのも、健康的な食生活にはうれしいポイント。

健康とサステナブルを両立させる食材

世界の人口が増加の一途を辿ることから、未来の食糧不足が懸念されている昨今。現在の食生活は食肉が多くを占めることから、今後の供給量に限界があると考えられています。
そこで、代替肉としてスポットが当たっているのが植物の中でも豆類。
タンパク質含有量が多いだけでなく、水資源の有効利用の観点からも環境負荷が少ない優秀な食材とされています。畜産には大量の水が必要になること、飼育中に出る排泄物は河川を汚し、水質汚染の原因になることなどがその主な理由です。また、黄えんどう豆などの豆類の栽培には環境汚染につながる窒素系肥料が不要のため、環境負荷の軽減にもつながります。
まさに、黄えんどう豆などの豆類は次世代のサステナブルな食材。豆類の生産量を増やすことで、地球環境にもやさしいと考えられています。